1990年、山形県寒河江市が日本一のさくらんぼの里PRのため、さくらんぼの最盛期である6月3週の日曜日を「さくらんぼの日」として定めました。
さくらんぼの歴史は意外に古く、有史以前から主にヨーロッパで栽培され食されていました。日本に来たのは江戸時代初期で、この時に来たさくらんぼは日本の気候に合わず根付くことはありませんでしたが、1870年代、フランスやアメリカから輸入されたさくらんぼが現在のさくらんぼの礎となっています。
一般に桜というと染井吉野(ソメイヨシノ)ですが、実はさくらんぼも同じ桜の仲間で西洋実桜(セイヨウミザクラ)という品種です。そして、ソメイヨシノにもちゃんとさくらんぼの実ができています(食べるのは難しいです)。桜の季節終わりに、桜の枝をよく観察してみるとわかるかもしれません。
さくらんぼの正式名称は「桜桃(オウトウ)」で、さくらんぼの樹の正式名称は「西洋実桜(セイヨウミザクラ)」です。ではさくらんぼと言われるのは何故でしょうか?諸説ありますが、桜の実、桜の坊(桜の子の意)、さくらんぼう、さくらんぼという変化が正しいようです。
さくらんぼは自家不和合性と言って、自分自身では受粉してくれません。つまり、佐藤錦の花粉が佐藤錦についても受粉してくれないため、違う品種の花粉が必要になってくるのです。そのためさくらんぼ農園は必ず複数の品種が植えてあります。さくらんぼ狩りの時に農園を確認してみてください!
さくらんぼの種を家で植えたら樹が生えてくるのか?結論から言うと普通に生えます。しかしその後が問題。左記のように果実をつけるには2品種以上必要です。でも、2品種用意してうまくいけば数粒程度なら3年くらいで結実します!ちゃんと収穫するには10年くらいかかると思いますが、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
村山盆地特有の寒暖差から寒河江のさくらんぼは最高級品と言っていただけます。が、寒暖が必要な割に寒さに弱く、霜が降りないように管理が必要。暑さにも弱く無駄に成長して実をつけなくなります。梅雨の時期に収穫されるのに雨にも弱く実割れという状態に。でもあのカワイイ実を見ると全てが許せてしまうのです。
さくらんぼが美味しく食べられるのは収穫してから2~3日まで。ですからさくらんぼ狩りのさくらんぼは本当に最高級品です。皮には張りがありデパートのものとは食感が違います。そんなさくらんぼ、少しでも長く美味しく保存できるように、その他の使い道など合わせて「こちら」のページにまとめてみました。ご参照ください!